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各駅探訪&乗車記(仙人峡~角夜山)

仙人峡駅は1面1線ののどかな駅で区間快速、快速はともにこの駅を通過する。以前は貨物用の待避線があったが今は雑草が茂り面影はほぼ見られない。仙人峡の名前から想像する山深い峡谷などは駅周辺にはなく、小高い山が両脇にあるのみである。その山も近年では宅地化が進み、駅周辺にも新興住宅街が見受けられる。
駅のホームに降り立つと花壇やプランターがたくさん置かれている。これは地元の方が手入れしているもので花の季節になると色とりどりの花が咲き乱れるという。今回訪れた時はまだ冬だったので花の姿が見られず残念だった。また花が咲く時期に訪れたいと思う。
駅舎は木造の小ぢんまりしたもので駅員は配置されていない。ただ、朝夕の時間帯は駅前のタクシー会社の方が切符を販売してくれている。駅舎の傍には大きな桜の木が植えられていて春には潮巻鉄道の有名撮影スポットとなる。これもまた訪れた時はまだまだつぼみは固そうであった。
駅前に出るとロータリーはなく、道幅が少し広くなっている道路が横切っていた。左手には前述のタクシー会社があり、社員が一人車を一台洗車していた。その隣はコカコーラの看板を掲げた古い商店があった。それ以外は住宅があるのみで非常にゆっくりとした時間が流れているようだった。駅前の道を南に向かって歩き、線路を渡って東へ歩くと二川を渡り、大きな屋敷が点在する地区に出る。ここはその名も屋敷町と呼ばれる地区で、昔はすぐ北にある鯖川城主池田秀信につかえる家臣らが屋敷を構えていた。その家臣の一人である富樫清正の屋敷は歴史資料館として開放されており、当時の暮らしなどを知ることが出来る。
資料館脇の道を北に向かって歩くと鯖川城址に通じる。標高140mほどの山を登ると城址公園がある。天守閣は明治期に取り壊され現存しないが、傍に二の丸をイメージした3階建ての資料館があり、ここでは城のことについて詳しく学んだり甲冑の試着が出来る。3階の展望台では南に鯖川市街を眺めることができ、天気のいい日には名護屋のセントラルタワーも眺めることが出来る。城址公園は市民の憩いの場となっており、犬の散歩や、公園の周りを一周する道は適度な高低差があることもあってジョギングする人の姿も多く見受けられた。
1時間ほどの滞在ののち再び駅へと戻る。ちなみに城址公園からは仙人峡の一つ先の角夜山駅にも通じる道もある。こちらは仙人峡駅へ向かう道より500mほど長い。
駅に戻るとつぎの電車まで20分ほど時間があった。小さな駅舎の中には窓口が一つ、6人ほどが座れる待合室があるだけで自動販売機などの類はなかった。時刻表は定期的に変わるので新しいものだったが、方面を案内する看板や改札と書かれた看板は年季の入ったもので昭和の時代から変わらない姿を見せている。10分ほど経つと踏切の警報音が鳴り始めた。ホームで来る列車を待っているとディーゼル機関車の警笛が短く鳴り、鯖川方から紫と青の潮巻カラーに塗られたDE10型ディーゼル機関車が姿を現した。機関車はもう一度警笛を鋭く鳴らすと、エンジンの音を轟かせながら仙人峡駅を通過して行った。機関車は後ろに14系客車を牽いており、中には乗客の姿も見られた。この列車は後日紹介する柿山越駅から分岐する以前紫雲山を越えていた旧線を登る「DL柿山登山号」で、11月と冬季(12月~4月)は不定期、夏季(5月~9月上旬)は毎週土・休日にJRから譲渡された14系客車4両と夏季には自社発注のトロッコ客車2両を増結して運転している。この列車は当線の赤字を防ぐため観光客を呼ぶために2005年から運行開始し、夏季は新緑ウォーキングイベントやハイキングに適したダイヤ(後日説明する)から乗車率97%(2011年)の高い水準を誇り重要な収入源となっている。しかし冬季は観光スポットが乏しく乗車率は79%(2011年)にとどまるそのため、鉄道会社は今年から冬季限定で飲食店と提携した柿山郷土料理の提供、柿山駅前公園でのかまくら祭りの開催、地元の古民家を改修し宿泊施設とし、雪景色と組み合わせて宣伝するなど冬季の観光客の呼び込みに力を入れており、今年は昨年を上回るペースで観光客が訪れている。
「DL柿山登山号」の通過後しばらくして再び列車がやってきた。これが次に乗る10時13分発1000系普通 桐山行だ.
乗り込むと乗客の姿はまばらでこの時間帯の6両編成は輸送力過多に思われる。1000系は全て6両固定編成で分割はできない。最近になって付随車を2両抜き、4両にし、付随車は電動車化先頭車化した上で500系を置き換える、または付属編成とし朝夕のみの稼働させるという噂が出てきた。500系はもともと3両の編成を2編成つなげて6両編成としているため分割併合できる構造となっているが3両での運用は存在しない。そして新たにデビューする2000系は6両で登場しており今後の編成両数の変更は予測することはできないが、データイムの運用は短編成での運用が望ましいことは明らかである。
などと考えているうちに隣の角夜山駅に到着した。

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